企業の情報システムの発展 7
80年代に入り、情報化ニーズはOA(オフィス・オートメーション)ブームへと発展します。
OAは、工場に比べて生産性の向上が大幅に遅れていたオフィスにおいても、パーソナル・コンピュータやファクシミリなどOA機器の活用によって、効率化を追求しようという狙いがありました。
特に、大型コンピュータに組み込まれている定型処理業務(ルーチン・ワーク)よりも、ワープロによる文書作成やパソコンによる小回りをきかせたデータ解析など、非定型業務の合理化が目的とされました。
10年前の大型コンピュータの性能を机の上のパソコンが実現するとあって、OA機器の普及は毎年20%前後もの早いペース(生産・売り上げベース)で進行。
つまり、情報化の"大衆化"が始まったのです。
オフィスの合理化に対して、工場でもFA(ファクトリー・オートメーション)、あるいはFMS(フレキシブル・マニュファクチュアリング・システム)による新たな革新の段階に突入しました。
当時の日本社会はモノ不足の時代が終わり、消費者のニーズが多様化するにつれ、メーカーも多品種少量生産が追られていたのです。
近代産業主義は、大量生産によるコストダウンを前提にしていましたが、こうした消費社会の構造変化は生産システムに基本的な発想の転換を求めたのです。